イトウシンタロウ(NICE STALKER)

WSテーマ

『役作りとは何か』

 

「自分」という人間が、お芝居の登場人物という「他者」になるには、どうしたら良いのか? 全4回のWSを通じ、各自が実践的に演技を作りながら考えていきます。

 

「台本を渡されて、台詞を覚えた後に何をしたらいいかよくわからない…」

 

「存在感のある俳優になりたいけど、存在感て何のことだろう…」

 

「自分の良さが観客に伝わるような"はまり役"に出会いたい…」

 

一度でもそんな風に思ったことのある役者さん(もしくは役者志望の方)なら、得られるものの多いWSになるはずです。

 

WS前半では、まず「役」と「自分」、2つの「個性」の距離を正しく測る事からスタートしようと思います。

 

よく、オーディションや稽古の場で、自分の「個性」をアピールしようとして失敗する役者さんをお見かけします。逆に「ただ台本を読んでるだけ」で、「個性」が溢れ出てしまう方もいます。2人の違いはどこにあるんでしょうか…? 目の当たりにし、向き合って、言葉にしていける場を創れればと思います。

 

WS後半では、「役」の「個性」を自分に落とし込んでいく作業を、「実在する誰か」の特徴や背景を要素に分解して「真似」していくというアプローチで体験していきます。最終的に、短いシーンを演じるところまでたどり着くのを目標に、ワークを進める予定です。

 

ピリピリした怖い雰囲気にはなりません。追い詰めたり問い詰めることで、何かの壁を破らせるような手法も使いません。

 

キャリアも年齢も性別も、巧いもヘタも関係なく、一人一人が「自分」と「他者」の「個性」に向き合う、楽しい演劇の時間にできたら嬉しいです。みなさんに会えるのを、超楽しみにしています。

 

ーProfileー

 イトウシンタロウ(NICE STALKER)

 

静岡県出身。劇作家/演出家。

高校時代に演劇をはじめ、早稲田大学入学後、俳優兼劇作家として活動。2014年頃に団体名を「NICE STALKER」と設定し、劇団活動を開始。"完全あてがき"と呼ばれる手法で俳優自身のパーソナリティに沿った台本を執筆し、「個性的な女子」をフィーチャーした劇作を行っている。

舞台公演の他、高校演劇の審査員・脚本提供・演劇ワークショップのファシリテーターとして出張講習や合宿なども行う。また、ゲームやアプリの企画/シナリオ/ディレクション+スクリプト等も手掛ける。

 

▼最近の活動歴

2018年8月「ロリコンのすべて」@下北沢ザ・スズナリ

2017年12月「短編演劇見本市2017」@木星劇場

2017年5月「1999の恋人」@下北沢 駅前劇場

2016年11月「量子的な彼女」@花まる学習会王子小劇場

2016年7月「短編演劇見本市」@東京芸術劇場アトリエイースト

2016年3月「いきなり魔王」(レトロRPG風コマンドバトル型謎解きゲーム)Windows版/ブラウザ版

2016年「リタの教育」@山梨県立文学館講堂(演出補助/ドラマツルグ/WSファシリテーター)

他、イトウシンタロウ名義で執筆した台本による公演20本以上、ゲームアプリ3本を発表

 

▼受賞歴

「表現の自由よりも大切なこと、あるいは無害な芸術の話『ロリコンのすべて』」(2015年版)で佐藤佐吉演劇賞「優秀脚本賞」「最優秀宣伝美術賞」を受賞。(団体としては「優秀主演女優賞」「最優秀音響賞」「優秀照明賞」「優秀舞台美術賞」を合わせ6部門受賞)「女子と算数」で佐藤佐吉演劇祭2014+「八洋特別賞 最優秀チャレンジ賞」「優秀宣伝美術賞」ゲーム「いきなり魔王」(イトウシンタロウ=企画&シナリオ&ディレクション)でティラノゲームフェス2016準グランプリ[優秀賞]を受賞。同時期開催の日英ゲーム翻訳コンテスト「LocJAM JAPAN」の課題作品にも選抜された。