小栗 剛クラス
WSテーマ
『 これは楽譜ですか? いいえ、脚本です。』
私の書く脚本は、「これ、楽譜だね。」と言われます。
なるほどと思います。「、」や「。」「…」の打ち方が独特です。
言葉のリズムが独特です。セリフの受け渡しや、間など、実に独特です。
そんな楽譜みたいな脚本ばかりいつも演出している私と遊ぶ4日間です。
脚本を「音楽的」に解釈していくと楽しいです。
楽しい感性のまま板の上に立つ役者さんは魅力的です。
放牧で育てられた牛の乳の方が旨みが素晴らしいのと同じ事です。
音楽的という事で、呼吸やテンポの掴み方など、
演技の技術的な面もカヴァーしていく内容にはなりますが、それよりも。
それこそ好きな音楽に出会った時のような高揚感と言いますか。
正体不明の勇気と申しますか。
読解がそこそこでも、滑舌がいまいちでも、精神が貧弱でも、身体能力が残念でも、その他ありとあらゆるコンプレックスの品揃えがとても豊富だとしても。
「 なんとかなんじゃねぇかな? 」
と言う気持ちで上を向いて歩いて帰れるWSを目指していきます。